映画「蜘蛛の巣を払う女」ネタバレと感想 女版バットマン。

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ここでは映画「蜘蛛の巣を払う女」のストーリーと魅力を紹介しています。

 

蜘蛛の巣を払う女

今回はこんなリスベットか。

 

この紹介は若干特殊になります。

なぜなら、私は「ドラゴン・タトゥーの女」が異常に好きだからです。

ですが、文句ばかりでもないのでご安心ください。

ストーリー

リスベットは「力をかざす男を成敗するダークヒーロー」と化していた。

そんなリスベットの元に仕事が舞い込む。

アメリカで核制御のシステムを開発した男からの依頼。

彼は核制御システムをNSA(アメリカ国家安全保障局)のために作ったが、あまりに危険だと自分で判断したため、取り返すようにお願いしてきた。

サクッとシステムを奪ったが、NSAの職員にも気づかれた。

逆探知でストックホルムだとわかると職員はすぐに飛行機に乗った。

システムを奪ったリスベットは待ち合わせ場所に持っていこうとするが、その前日に何者かに自宅を襲撃されて奪われてしまう。

依頼者はリスベットが待ち合わせ場所に来なかったことから彼女が奪ったと勘違いし、スウェーデン側の安全保障局に逃げ込む。

システムは依頼者の知っているコードを打ち込まないと動かないので、自身も危険である。

自宅で襲われたリスベットはなんとかバイクで逃げ出し、再度奪還するつもりだった。

依頼者は政府のセイフハウスにいるので、そこを監視。

相手が出てくるのを待つ。

同時に、ミカエルに連絡し自宅を襲った男の画像を見せ「その男を探して欲しい」とお願いする。

NSA職員は痕跡をたどりスウェーデン中を探す。

ミカエルはリスベットを襲ったのが「スパイダーズ」という超危険団体であることを突き止める。

元親玉はリスベットの父親だ。

依頼人を監視していると、白昼堂々とスパイダーズがセイフハウスを襲う。

警察官を容赦なく殺し、依頼人とその一人息子に迫る。

リスベットもそこへ駆け込む。

しかし、依頼人は殺され、息子が連れていかれる。

車で跡を追うリスベット。

なんとか息子を奪還し、走り去ろうとした時。

対岸に真っ赤な服を着た白い女が立っていた。

リスベットはゾッとするが、その場を立ち去る。

リスベットの隠れ家でミカエルとも合流。

実は、息子もシステムの解除コードを知っていたのだ。

だが、リスベットの隠れ家もバレてしまい再び息子が連れ去られる。

ここで対面したリスベットと赤い女。

赤い女は死んだはずのリスベットの妹だったのだ。

そして、父の組織を継いでいた。

その場を逃げきったリスベットとミカエル。

そこにNSAの職員も加わる。

このNSA職員はかつて名を馳せた超有名ハッカー「ウォーチャイルド」だったのだ。

最終決戦はリスベットたちの実家。

武装集団で固められている家だがリスベットは乗り込む。

そして捕まる。

息子がどうしても解除コードを教えないと妹が言うので、仕方なくリスベットが解除するようお願いする。

カチャ

システムは解除される。

そこへ登場したのがスウェーデン側の安全保障局の偉い女(ミカエルの友人)。

しかし、あっさりと殺される。

絶体絶命のリスベットたち。

そこへ銃弾が飛び込み、相手が次々と倒れていく。

実はウォーチャイルドたちが家の中をマッピングし、狙撃していたのだ。

一人で逃げ出した妹、追うリスベット。

崖の上。

妹「あなたは酷い仕打ちを受けている女を助けてるけど、なんで私は助けなかったの?」

リスベット「だって、あなたが父側につくのを選んだんじゃない」

ここで妹は飛び降り自殺。

急いで来たウォーチャイルドはシステムが無事か確認するが、すでにリスベットが消去していた。

感想

今回の一番の魅力は「ウォーチャイルド」の存在ですね。

言うことを聞かず、好き勝手行動する特A級ハッカーの元軍人。

最強じゃないですか。

ただ、禁断の「死んだって言ってましたけど、生きてましたパターン」だった。

まーそれは仕方がないか。

①リスベット・サランデル 

この映画の魅力は何と言っても「リスベット」の存在です。

ドラゴンタトゥーの女の後にはそのファッションを真似る人がいたり「リスベットだったらどうする」と書かれたリストバンドが流行ったり。

ハリウッド版はターゲットに対して超冷酷、常に超冷静である。

スェーデン版はそれよりも若干人間味に溢れています。

今回は割とミスを犯すおっちょこちょい。

こうなると「次はどんなリスベットだったらどう」と思います。

多分このシリーズの今後の楽しみ方はそこです。

②女ダークヒーロー

少年を連れていくリスベット。

駐車場で目立たない車を選ぶが、少年がある車の前から動かない。

見てみるとバットモービルのような車が。

そこにあったのは黒いランボルギーニ。 

こんな奴です。

これに颯爽と運転するリスベット。

深読みするとリスベットはスウェーデン版バットマンであると言う暗示かもしれません。

否、女のダークヒーローがいない事に関してのメッセージなのかもしれません。

③ちょっとだけ愚痴を・・・

まずリスベット、車の運転うますぎじゃないか?

超記憶力の設定はもうなし?

自宅襲われて退散なんてお粗末すぎないか?

妹の「なんで私を助けてくれなかったの」って一番大事なシーンだけど、どう考えてもお前が父親を選んだからじゃん!

と言うか、人のせいにするなよ。

ミカエル出番なさすぎだし、女抱きすぎだし。

息子、親が目の前で死んでも動揺しないのは彼の特徴?

ウォーチャイルドがもっと見たい!

最終的に狙撃かよ!

待ち伏せしてガス攻撃って、手間かけすぎでしょ。

④映画的禁断の手を二つも使ってしまった

映画のストーリーでは禁断の手がいくつもあります。

例えば・・・

「犯人自分でした」パターン。

「カウントダウン残り1秒で止めます」パターン。

「あの人とあの人は家族だった」パターン。

「時間軸別で描いてました」パターン。

「死んだはずだけど、生きてました」パターン。

「核」パターン。

ありますよね?

このうちの2個も盛り込んでしまったんですよ。

悪の組織の最終目的が「核」って、最終問題じゃないですか。

そしてその組織のトップが死んでいたはずの妹。

盛りすぎです。

まとめ

北欧ミステリー感が少ないが、要所要所では楽しめます。

空港の中のハッキングパーティーとか、ハッカーたちの会話とか。

私は今作を「ハッカーたちの集い」をメインにアクション的に描いたら面白かったのではないかと思います。

一応、総指揮はフィンチャーです。

現在U-NEXTで「蜘蛛の巣を払う女」をご覧いただけます。

最後に。

「ドラゴン・タトゥーの女」と「蜘蛛の巣を払う女」の予告を見比べてみましょう。

おすすめ映画

北欧ミステリーが見たいならこれ

「特捜部Q 檻の中の女」

雪の中の静かな狂気

「ウインド・リバー」

この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。