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狂気は金持ちの副産物 映画「ジョーカー」ネタバレと感想

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hulu

孤独が芸術になる。

 

ジョーカー

狂っているのは俺か、街か。

 

これはあの「ジョーカー」の映画なのか。

バットマンの宿敵「ジョーカー」なのか?

そう、これは狂騒曲なのだ。

 

ストーリー

主人公はピエロになって営業に行く仕事をしている。

変わった性格と「笑ってしまう」という発作から 周りによく思われていない。

路上で楽器店の閉店セールを宣伝するピエロの仕事をしているときに不良に襲われてしまう。

そのことがあってか、同僚から銃をもらう。

「お礼はいつでもいいから」

 

初めて銃を持った興奮から営業先へ持って行ってしまう。

それは小児病棟でみんなと歌ったり踊ったりする営業だったのだが、その中で銃を落としてしまう。

それが原因でピエロ営業の仕事をクビになってしまう。

それを告げられた帰り道。

ピエロのメイクのままで地下鉄に乗る。

またしても金持ちそうな若者3人に絡まれる。

最終的に殴る蹴るの暴力に発展したので銃で3人を撃ち殺してしまう。

逃げるように帰るが気分は悪くない。

 

目撃者証言から「ピエロが金持ちを殺した」というニュースは街の大きなうねりとなる。

ゴッサムシティーでは「ピエロはヒーロー」と叫びながら格差をなくすよう訴えるデモが起こる。

 

一方、家では体調の良くない母と2人で暮らす主人公。

母は何度もかつて勤めていた金持ち「ウェイン家」に助けを求める手紙を出していた。

しかし、一度も返事は来ない。

ある時、気になって中身を読んでしまう。

「・・・あなたの息子と私を助けてくださ・・・」

あなたの息子?

主人公は母を問い詰めると「私はウェインさんと関係を持ち、あなたが生まれたの」と告白する。

さらに、ウェインには事実をもみ消せる力があると言われる。

書類の偽造なんかは簡単なんだと。

それを確かめるためにウェイン家の邸に行くと小さな男の子が立っていた。

のちのバットマンです。

警備の人にウェインさんに会いたいと伝えるも、もちろん聞いてもらえず。

なんとかウェイン本人に会いに行って真相を確かめると「お前のお母さんは狂ってるんんだよ。」と吐き捨てられる。

さらに「お前は養子だしな」と。

寝耳に水だった主人公は母が入院していたと言われた精神病院にいって記録を確認すると「妄想性障害」などの病名と養子縁組の記録が残っていた。

 

警察は主人公をマークするようになっていた。

自宅に行くが主人公は不在で母に質問をしたところ急に過呼吸になり救急車で運ばれる。

病院で母の看病をしているとテレビで自分の姿が流れていることにびっくりする。

それは以前に出演したスタンドアップコメディーで大滑りした内容だった。

司会のコネディアンを心底尊敬していた主人公は酷く傷つく。

 

後日、テレビ局から電話がかかってくる。

「あの後、あなたの反響が大きいので実際に出演して欲しいのですが、いかがでしょうか?」

出演を快諾する主人公。

 

当日。

ピエロの格好でテレビスタジオに入る主人公。

登場するときに名前を「ジョーカー」で紹介して欲しいとお願いする。

生放送の番組が始まると終始小馬鹿にされる。

主人公は「ひどい日々だったですよ」と。

そこから若者3人を射殺したのは自分だと告白する。

動揺する人々。

司会者は続ける。

「なぜそんなことをしたんだ」

「わからないよ、でも悪い気分じゃなかった」

責められる主人公はカッとなった。

「俺が道端で死んでも知らない顔で通り過ぎるのに!

あの3人がウェイングループの社員だからダメなのか!

何が違うんだよ!」

そこで司会者が「泣き言には付き合っていられない」と言ったときに、、、

 

バン!

 

主人公は持っていた銃で司会者を撃ち殺す。

これをきっかけにスタジオは大パニック。

逃げ出す人々。

生中継だったのでピエロのマスクでデモをおこなっていた人々は暴徒と化す。

街にいたウェイン一家は裏路地へ逃げる。

そこに暴徒が近づき銃で撃ってしまう。

その様子を見てしまう息子。

 

パトカーで連行される主人公。

カオスと化す街を見て笑いだす。

「何がおかしいんだよ、お前のせいなんだからな」

そのとき。

トラックがパトカーに突っ込む。

デモ隊に助け出された主人公はパトカーのボンネットに立ち喝采を浴びる。

そして、踊りだす。

 

感想

全てのカットが絵画のように洗練された芸術的というか、かっこいい作品でした。

ヒーロー映画のような非現実感は一切なく、リアルなジョーカーの誕生を描いています。

ストーリーをリードする音楽も重厚。

痛いまでの悲運で狂っていく(いや、狂っていないのか?)主人公とホアキン・フェニックスその演技に脱帽です。

ちなみに私はアメコミに詳しくないのであらかじめご了承ください。

①ダークナイトとの類似点

世界最大の映画サイトIMDBでは10点満点中8.9点。

フィルマークスでは5点満点中4.2点と超高得点です。

これは前のジョーカーが登場した「ダークナイト」と似ていると思います。

それはアメコミヒーローもののはずが内容はリアルでメッセージ性の強い作品になっているという点です。

しかもジョーカーの誕生を描きながらバットマンの誕生も描いてしまう。

もちろんどこかでバットマンは出てくるだろうなと思いましたが、まさか両親が強盗に襲われる事件はジョーカーを起因とした暴動だったとは。

バットマンの宿敵だけあって因縁は深いわけだなと納得しました。

②ジョーカーの父親問題

今作の大きな問題の1つが「ジョーカーの父親はウェイン父なのか?」です。

もちろん、大筋では否定されています。

ウェイン本人が認めていない。

母は妄想性障害を持っていたという書類。

養子縁組だという書類。

ただ、若き日の母が写っている写真の裏に書かれたメッセージ。

母がウェイン家で働いていたときにウェイン父といい関係になり、子供を作ってしまった。

それをもみ消すために母を「妄想性障害がある」として書類を作成、子供の父親問題が出ないよう書類で「養子縁組」ということにした。

不可能ではないですよね。

じゃあ、もしかするとジョーカーとバットマンは兄弟・・・

③夢オチ

これは考え過ぎかもしれませんが、まさか夢オチってことはないですよね。

あの女性との関係は妄想だった。

もちろん違うと思いますが「この映画自体が大きなジョークさ」と言われてもジョーカーならやりかねないと思ってしまいます。

もちろん違うとは思いますけど・・・ハハハ。

 

まとめ

アメリカの不安をど真ん中で描き切った傑作だと思います。

どの角度も素晴らしい。

さらに、格差問題を正面から捉え、心の鬱憤を「暴力」で解放する問題作。

現実世界のアメリカでも「社会主義」へ傾倒する若者が増えてきているようです。

あれ?ヒーローじゃなくて悪役を賞賛する時代?

助けてくれ!バットマン!

 

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