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映画「へレディタリー 継承」ネタバレと感想 恐怖というか危険

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ミニシアター系かと思ったら東宝で上映。

 

へレディタリー

継承

まさに、悪夢。

 

「ヘレディタリー 」とは「遺伝」や「先祖代々」という意味で、まさに「継承」である。

ただならぬホラーだと思ったら、想像の上をいっていた。

 

ストーリー

お婆ちゃんが死んだ。

そのお婆ちゃんは家族も知らないような謎の儀式と謎の友達を持っていた。

葬儀の後、意外と悲しみにくれないのはある一種の安心が訪れたから。

しかし、何だかんだ煮え切らない気持ちでいた母。

父に黙ってグループミーティングを受けにいく。

みんなで輪になり自分の話をする、というもの。

母はお婆ちゃんが死んだことや自分の家族の話をする。

 

家族には兄と妹がいた。

謎の儀式をしているお婆ちゃんに兄を触らせたくないと思い、ずっと隔離していた。

次に妹が生まれるとその子はお婆ちゃんに会えるようにした。

お婆ちゃんは娘を溺愛した。

 

お婆ちゃんの死後、どうも様子のおかしい妹。

鳩が教室の窓を直撃、その死骸の頭部をハサミで切断し持ち帰る妹。

 

ある日、兄はパーティーに行こうとするが妹を連れて行くように母に言われる。

仕方なく二人でパーティーに行き、兄は妹を放ったらかしにしてしまう。

一人でケーキを食べる妹。

その中にはアレルギーであるナッツが入っていた。

呼吸ができないと訴える妹を急いで車に乗せ、病院へ向かう。

苦しい妹は窓を開けて顔を出し、なんとか息をしようとする。

アクセルを踏み込む兄。

その時、道路に何かの死骸が見え避けようとする。

車は道を外れ電信柱すれすれを横切る。

 

ゴスッ

 

その電信柱に妹の顔が直撃し、頭部切断。

パニックに陥った兄はそのまま帰宅、何も言わずにベッドに入る。

翌朝、母が車で妹の死体を見つけ発狂する。

 

ここから家族は崩壊して行く。

 

母は再びグループミーティングに参加しようとするが、やめて帰ろうとする。

その時、あるおばさんが話しかけてくる。

「私も息子と孫を亡くしたの。

なんでも力になるわ。」

その後、母はおばさんと仲良くなる。

 

ある日、スーパーの帰りにおばさんを見つける。

おばさんは「私は超元気になったの!ある方法を見つけたの。あなたも試した方がいいわ。」と怪しい誘いをしてくる。

おばさんの自宅で怪しい儀式を始めると様々な現象が起こる。

コップが動いたり、文字を書いたり。

動転した母は急いで帰ろうとするが一応やり方を教えてもらう。

 

どうしても娘に会いたい母は儀式をやってしまう。

それが成功し、嬉しくなった母は夜中に夫と息子を起こして参加させる。

二人はあまりにテンションの高い母に動揺する。

なんとか儀式をおこなうと、その後様々なことが起こり始める。

 

異変を感じた母はずっと使っていなかった屋根裏に行ってみる。

そこには蝿が大量発生し、異臭がしていた。

見に行くと(多分)死んだお婆ちゃんの遺体がロウソクに囲まれて置いてあった。

 

その頃、学校で息子は何かに取り憑かれたように奇怪な言動をとる。

顔を机に思いっきり打ち付けたり。

そのため、父が学校まで息子を迎えに行き、帰宅する。

母は「わかったの!あれは娘じゃなかった!何か違うものだったの!

屋根裏には母の遺体があったのよ!見に行ってみて!

このノートが私と娘(であろう者)とをリンクさせてるの!

これを燃やして!」

しかし、応じない父。

「もう!お願いだから!」

と、父に渡したノートを暖炉に投げ込む。

すると父が急に燃え始める。

 

突然目の覚めた息子。

居間へ行ってみると焼け焦げた父が倒れていた。

その後ろには屋根にへばりついた母の姿が。

そして全裸の知らない老人。

急いで屋根裏へ逃げる息子。

ハシゴをしまったが母が天井に張り付き何度も何度も頭を打ち付ける。

 

ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン!!!!

 

屋根裏の異様な光景に「これは夢だ、覚めろ覚めろ覚めろ!」と顔を叩く。

見上げると宙に浮いた母がピアノ線のようなもので自分の首を切り落とそうとしている。

息子を睨みつけながら。

 

窓を突き破って飛び降りる息子。

そこへ光が宿る。

浮遊してツリーハウスへ入って行く母。

ツリーハウスへ入って行く息子。

そこでは多くの人がお辞儀をしていた。

祀ってあったのは妹の頭を乗せた人形。

飾ってあったのは「王妃」と書かれたお婆あちゃんの写真。

腐りかけたお婆ちゃんと首のない母も娘人形にお辞儀していた。

その後、あの「女の体から健康的な男の体を用意しました!

これで全世界が地獄の第八の王パイモンにひれ伏すでしょう!

 

パイモン万歳!

 

パイモン万歳!

 

パイモン万歳!」

 

 

 

終わり

 

 

 

感想

待って待って待って!「終わり」じゃないよ!

いやー、書きながら寒気がします。

これは通常のホラー映画ではないんですよ。

非常に評価の高い作品であるのは「予想外」であり「どこか芸術的」であるからか?

とにかく、脳が「危険だ!」と叫んでいました。

①この危険さはカルト宗教の危険さ。

いきなり本題に行きますが、この映画の怖さは「ホラー映画的」ではなく「カルト教団的」な怖さです。

はじめはそれに気づかなかったのですが、後になって「あれは悪魔崇拝のカルト教団の教材だったのか?」と思うような危険さを感じました。

脳内警報が鳴りっぱなしでした。

「鬱映画」でもないし「悪魔映画」でもない。

なんて表現したらいいのだろうか。

この感じが「初体験」なのかもしれない。

ある意味同じことの繰り返しであるホラー映画としては「予想外」なので、評価されるのだと思います。

②内容の豹変。

前半は鬱映画のような家族の崩壊をじわじわと描きます。

ちょっとですが霊のような演出もあるので、本領発揮まで我慢しました。

そして、屋根にくっつく母の描写で「ここからホラーパートだぜ!」と思ったのも束の間、激ヤバ悪魔崇拝宗教イベントスタート。

んんんんんんn?????!!!

という感じ。

で、最後はどうするの!

と思っていたら「万歳」で終わり。

ちょっと待て、待ってくれないだろうが、待て待て。

どうしようこの胸のモヤモヤ。 

③継承とは?

タイトルにあるくらいだから「継承」がポイントです。

「何を」継承するのか。

実は母の家族は非常にやばい歴史がある。

お婆ちゃん(母の母)ー解離性同一性障害

お爺ちゃん(母の父)ー精神分裂病で餓死

母の兄ー極度の被害妄想で自殺

予告のような「継承したら死ぬ」みたいな簡単な話ではありません。

そして「何が」継承するのか、厳密には描かれていないのです。

ラストの「女の体から健康的な男の体を用意しました!」の女は妹だと思われる。

お婆ちゃんは兄の体に悪魔を乗り移させようとしたが母が許さなかったため仕方なく妹に乗り移させた。

その後、様々な手段を使い兄の体に悪魔を乗り移させようとしたのだろう。

この辺は要研究だが、もう一度見たい気がしない・・・

④犬をちゃんと使って

今回残念だったのは、犬の存在がないがしろにされたことです。

霊を感じる犬をわざわざ飼っているのですが、ほぼ活躍しません。

途中では犬を飼っていたことを忘れるほどです。

そして、ラストでは家の近くで死んでいます。

いつ?

なんかこう、いなくても良かったのでは?

と、思ってしまいました。

 

まとめ

これ、東宝みたいな大きな映画館でやって大丈夫ですか?

今後、レンタルしていいんですか?

なんか、精神が犯されそうですが、大丈夫ですか?

と思ってしまうほど危険な映画です。

もうやるんだったら、ラストの絵画的というか宗教的な感じの場面は空を真っ赤にするとか、しても良かったのではないでしょうか。

 

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