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映画「IT/イット チャプター2 THE END」ネタバレ と感想 エンディングとスタンリー問題

169分の最強ホラー映画。

 

IT/イット

チャプター2

THE END

27年ぶりに帰ってくる。

 

ピエロ恐怖症の発症元「IT」のリメイクがとうとう完結する。

大人になったルーザーズに集合がかけられる。

その目的とは?

 

ストーリー

※かなり省いて説明します。

遊園地で楽しむ男性2人のカップル。

地元のヤンキーに絡まれボコボコにされてしまう。

片方が川に落とされて助けに行ったら"それ"が落とされた人を食っていた・・・

 

ルーザーズの黒人マイクはずっと地元に残っていた。

彼は事件を知り"それ"が帰ってきたと知る。

ここでルーザーズ全員に電話をかけて集合をかける。

 

彼らは中華料理店で再会を懐かしむ。

主人公ビルは作家に。

デブのベンはマッチョな経営者に。

おしゃべりリッチーはコメディアンに。

紅一点べバリーは金持ちと結婚。

喘息持ちのエディは危機回避コンサルタントになり母に似た人と結婚。

ユダヤ教のスタンリーは来なかった。

出会った瞬間に子供時代のようにふざけ合う。

そこでマイクが切り出す「なんで集めたかわかる?」と。

なぜかルーザーズは子供時代の恐怖体験を忘れていた。

それがマイクの一言で崩れ始める。

 

「ペニーワイズ」

 

動揺するみんな。

すぐに帰ろうとする人、戦おうとする人。

べバリーはスタンリーに電話をかけてみる。

すると女性が出て「彼は昨日自殺し死んでしまいました・・・」と言われる。

ただの再会だと思ったメンバーは急いで帰ろうとする。

 

残って戦うと決めた主人公ビルはマイクと退治方法を話し合う。

実は、マイクは図書館で働いていて古い文献から退治方法を見つけたという。

それはある民族が実施した退治法で、元々は3つの光の球が地球へ来た時に始まったのだという。

大事なものを燃やす"儀式"をすることで光の球を閉じ込めることができる、らしい・・・

 

「これはルーザーズ全員でやらないといけないんだ。」

全員に残るよう説得するビル。

そんな危険はごめんだと主張する中でベバリーが言う。

「私はみんなの死際が見える。このまま戦わないと、確実に死ぬわ。」

べバリーは一度ペニーワイズの口の中の光を見ているので他にはない能力がついてしまっていた。

 

そこでみんなは思い出の品を集めることにする。

各自が思い出の品を手に入れて例の井戸を降りていく。

その奥には隕石の落下後のような空洞があった。

そこで儀式を始める。

思い出の品を燃やすと上から光の球が降りてくる。

「光を見るな!」

するとそこにペニーワイズ登場。

儀式は失敗か?

ペニーワイズは言う。

「おや、マイク。どんな結末になるかみんなに言わなかったのか?」

マイクは黙っていたが、儀式の最後には封印はできるが参加者は全員死ぬはずだった。

それを黙っていたことに激怒するみんな。

ここから巨大化ペニーワイズとルーザーズのバトル。

バトルの最中エディが負傷し、大至急病院に連れていかなければいけない状態になる。

ここでみんなは気づく。

ペニーワイズは恐怖を食べている。

だったら逆に怖くないことを主張すれば勝てる。

そこでみんなはペニーワイズに罵声を浴びせ始める。

「お前なんかただのピエロだ!」

「くそピエロめ!」

するとだんだん小さくなるペニーワイズ。

最終的には生気を失い、チリとなってしまう。

エディは残念ながら持ち堪えられなかった。

 

その後、みんなはまた元の生活に戻っていく。

バトルの最中、愛を告白したベンに心を開いたべバリー。

2人は一緒になった。

 

そして全員に手紙が届く。

自殺したスタンリーからだった。

 

感想

話が深く、濃くて面白い。

ホラー部分はクリーチャー頼りでいまひとつ・・・

ただ、小ネタ満載だし「1」との繋がりもたくさんあって飽きない169分でした。

①エンディング問題。

今作の一番のテーマは「理不尽な人生」だと思います。

それが「エンディング問題」に繋がる。

なぜかと言うと、作家になった主人公はみんなに「君の書く本は面白いがエンディングは酷い」と言われ続ける。

これは「この映画も終わり方に納得がいかない人が多いと思いますよ」と言う暗示だと思う。

誰もがルーザーズ全員がまた再会を誓うエンディングを欲しがるからだ。

つまり、ハッピーエンディング。

でも主人公も言うように「そんな幻想よりリアルな方がいいじゃないか」と。

この映画ではルーザーズのうち2人が死ぬ。

決してハッピーエンディングじゃない。

「3」につながるようなこともしない。

でも、このリアルさ、人生の理不尽さを描きたかったのだと思う。

それで言うと最初のカップルなんて報われなさすぎだ・・・

もう1つ言うと、べバリーがDV激しい金持ちと結婚した後、経営者でイケメンのベンと繋がると言うのも「バランス」で考えるとおかしい。

普通なら「お金じゃなくて本当の愛(貧乏でも)」となるはず。

それもまた「理不尽な人生」を描いたものだろう。

②スタンリーの最後

スタンリーはなぜ自殺したのか。

その前に大きな疑問が1つあります。

なぜ、街を離れると恐怖の記憶が薄れるはずなのにスタンリーは無くなっていなかったのだろうか?

予想ですが、「1」を見返すとスタンリーはほぼ活躍していません。

鉄パイプで頑張ったりもしていますが、一番積極的ではないのです。

それは人一倍「怖がり」だからかもしれません。

実は「1」でペニーワイズが死ななかったのは「スタンリーの恐怖心」が残っていたからだと言う説があります。

ルーザーズの他のメンバーは「お前なんか怖くない!」という思いでペニーワイズと向き合い、倒しました。

そのメンバーは記憶がなくなったが、スタンリーは一度も恐怖心をなくしていない。

そのために忘れることがなかった。

さらに、電話がかかってきた時に「自分のせいだ」と感じたのでしょう。

と言うことは「今回も自分のせいで失敗する」と思い、自殺してしまった。

もう1つは「大人になれなかった」からではないでしょうか。

今作でスタンリーに大きく注目が集まったのは教会でのスピーチ(説教)のシーンです。

細かくは覚えていませんが「大人になれない」「大人になリたくない」と言うような内容だったと思います。

もう1つは宗教です。

彼はユダヤ教(27年後もそうか分かりませんが)で「悪魔と接してはいけない」「宇宙人は存在しない」と言う立場の人間です。

それもあったのか、なかったのか。 

③メンバーと恐怖と片親

実は親が登場するかどうかも何かのヒントになっていると考えています。

 

主人公ビル

「子供の失踪」(ジョージーのトラウマから)。

実はそこまで恐怖の対象がありません。

親は「ジョージーはもういないんだ」と言う父親だけ登場。

エンディングがうまく書けない作家。

内容はホラー系が多いのか・・・

 

ニューキッドのベン

諸説ありますが「ミイラ」「首なし兵士」。

親は登場しない。

べバリーへの一途な想いから結婚していないのか?

 

喘息持ちのエディ

「病気」「菌」。

親は母親だけ登場。

そして母に似た女性と結婚。

 

おしゃべりリッチー

「ピエロ」。

親は登場しない。

実はゲイなんじゃないかと言う指摘がある。

今作の冒頭にゲイのカップル、ゲームセンターでいじめっ子の親戚を「もっと遊ぼう」と誘うと「ゲイみたいに誘うんじゃねー!」と怒られます。

これも説ですがエディに想いを寄せていたため結婚はしていない。

つまり彼は周りの目を気にしていた、それが一番の恐怖だったのかもしれません。

 

紅一点べバリー

「性」性的虐待などです。

親は虐待父親しか登場せず、実は結婚した夫もDV夫です。

エディと同じでどこかで「親に似た人」と結婚する人間の性があるのでしょうか。

 

ユダヤ教のスタンリー

「絵の中の女」。

父親しか出てこない。

一番臆病で何事にも意欲を示さない。

なので彼の数少ない主張をしっかり聞く必要があります。

逆に何が好きなのかもわかりません。

一番謎の人物ですね。

 

地元に残ったマイク

「親の死」。

恐怖の対象は少ないが黒人であると言う差別にさらされている。

 

なぜ、片親しか登場しないのか。

それも読み解かないといけないかもしれません。

④小ネタ

今作は小ネタ満載なのでどんどん紹介します。

・ゲームセンターのポスターの破れ方が「IT」。

・リサイクルショップの店長が原作者「スティーブン・キング」。だからサインはいらないと言った。

・エディの妻役と母役は同じ女優。

・死んでいく順番が「1」のラストで誓いをした後に去っていく順番。

・子供が持っているスケボーの裏模様が映画「シャイニング」の絨毯模様。

・ベンの登場シーンで初めに「ベンかな?」と思わせた太った人は元の「IT」の映画のベン役の人。

などなど、まだまだあると思うので探してみてください。

 

まとめ

個人的には精神病院に収監されている父を殺した不良の登場シーンはまるっといらなかったのでは?と思います。

まーまーそれは置いといて、深読みの楽しい映画ですね。

結構SFになっていったあたりはびっくりしましたが・・・

この「2」を見て「1」を見るとすごく面白いです。

図書館で読んでいるベンの後ろのババアがペニーワイズだったり、ベンの治療をしている場所の壁にペニーワイズがいたり。

まだまだ楽しめそうです!

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